過去の苦労話|第1回:1999年、手書きマスタと「30万件の夢」

 〜システム屋が直面した、アナログの限界とデジタルへの夜明け〜

 
 1999年、世紀末。

私がいた卸売の現場は、まだ「紙」が支配する世界でした。
当時、仕入れ先から届く商品カタログから、一枚一枚「商品マスタ登録用紙」に手書きされ、それを専任のオペレーターが執念でパンチ入力していました。
当時の現実: 全体の商品アイテム数は3万件程度。そのうち手入力で維持できるのは、せいぜい3千件が限界。

 システム屋の葛藤: 

唯一、データで商品リストをくれる仕入れ先が一社だけありました。
 私は思いました。「これからは、1商品1レコードをデータで管理しなきゃダメだ。30万件のデータを平然と飼いならす時代が来る」と。周りは「そんな膨大なデータ、どうやって維持するんだ」と笑いましたが、私は新システム構築に向けて、密かに「データの背骨」を作り直す決意を固めていました。

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