過去の苦労話 第2回:鉛筆を「文房具」と呼びたがる、システム屋の呪い
〜美しすぎるカテゴリ階層を捨て、現場の「検索」を救った話〜
システム更新にあたり、最大の難関は「商品マスタの設計」でした。
多くのシステム屋は、データを美しく整理したがります。
「文房具 > 筆記具 > 鉛筆 > B」……。
しかし、私はこの「カテゴライズの誘惑」を真っ先に捨てました。現場の真実: 30万件もの商品に、いちいち正しいカテゴリを紐付けるコストを誰が払うのか? 現場にそんな余裕はありません。
2割の発想: カテゴリを諦める代わりに、私は「3つの自由な検索キー」をマスタに持たせました。
職人の解決策:
現場が叩きそうな単語を3つ入れ、それを検索専用テーブルに切り出してインデックスを貼る。階層を辿らせるのではなく、「キーワード一発」で1秒以内に答えを出す。「正しさ」よりも「速さ」と「楽さ」。この判断が、のちに30万件の運用を支える生命線となりました。

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