過去の苦労話 第8回:VPNの咆哮と「お安い」拠点間ネットワークの逆襲

ダイヤルアップの「ピーヒョロロ」という合唱が事務所に響く中、ネットワークの世界には次なる波が押し寄せていました。私は、当時IP-VPNの走りだったNETGEARの装置をテスト導入し、拠点間VPNの構築に乗り出します。当初は従量制契約。

「お金がかかるからデカいDLは厳禁だぞ!」と念押ししたものの、案の定、誰かがやらかして通信費が爆上がり。

結局、慌てて定額の「フレッツ」へ切り替えるという、過渡期ならではの洗礼も受けました(笑)。しかし、この常時接続環境が、私の「ポスグレ君」と「Access君」のコンビを覚醒させます。
 私は、当時まだ珍しかったRuby-CGIを使い、ブラウザで動く在庫検索システムを自作。
 高価で台数が限られ、営業担当が「端末が当たらない(足りない)」と嘆いていた基幹システムの専用端末を横目に、社員たちが自分のデスクの普通のPCからサクッと在庫を検索できる環境を整えたのです。

「専用線も、専用端末もないのに、なんで本社と同じデータが見れるの?」本来なら大手ベンダーに数千万円払わなければ実現できない世界を、市販のネットギアと自作のRuby、そして手元のPCだけで、驚くほど「お安く」実現してしまった瞬間でした。

「高い金を払わなければ手に入らない」という常識を、現場の知恵とオープンソースの力で軽やかに飛び越える。1999年の終わり、私たちの「デジタルの夜明け」は、もはや誰にも止められない勢いで加速していました。

コメント

人気の投稿